東海大学 建築都市学部の学部パンフレットに掲載する、街のアイソメトリックイラストを制作しました。
土木工学科で行われている幅広い研究分野をひとつの街の中に落とし込み、学生募集用のパンフレットを通して、学びの内容や社会とのつながりを視覚的に伝える俯瞰図として仕上げています。

依頼の背景・経緯
学生募集のための学部パンフレットに掲載するイラストとして、「学部の魅力や研究内容を、ひとつの街を通して分かりやすく伝えたい」とご相談いただきました。
土木工学科では、道路や鉄道、橋、トンネルといった社会インフラをはじめ、防災、都市計画、河川・海岸、環境、コンクリート、リモートセンシングなど、さまざまな分野の研究が行われています。
そこで、それぞれの研究テーマにつながるモチーフを架空の都市の中に配置し、学科で学べる領域の広さを一目で感じられるアイソメトリック図として構成することになりました。
制作内容・対応
A3見開きのパンフレットに使用するアイソメイラストとして、中心市街地から住宅地、山間部、河川、海岸までがひと続きになった街の俯瞰図を制作しました。
街の中には、大学施設や住宅、高層ビル、鉄道・駅、道路、高速道路、橋、トンネル、ダム、工場、空港、港湾などの都市・インフラ要素に加え、風力発電、送電塔、マングローブ、海岸、河川、人工衛星など、各研究分野に関連するさまざまなモチーフを盛り込んでいます。
制作は全体構成を確認する線画ラフからスタートし、パンフレットの見開きや誌面レイアウトとの兼ね合いを確認しながら、各エリアの配置や道路・河川の流れ、モチーフの大きさなどを段階的に調整。ラフ確定後、Illustratorを使用して主線のないアイソメトリックイラストへと清書しました。
デザインのこだわり
今回のアイソメ図では、実在するひとつの街を再現するのではなく、研究内容を伝えるための「架空の都市」として景観を設計しています。
非常に多くの要素をひとつの俯瞰図に収める必要があったため、実際の縮尺をそのまま再現するのではなく、重要なモチーフは少し大きく見せるなど、情報の優先順位に合わせてサイズや配置にメリハリをつけました。
また、パンフレットでは完成した街のイラストの周囲に各教員の研究紹介が配置されるため、誌面全体で見た際の視認性も意識。山・街・川・海へと景観がつながっていく構成にすることで、都市から自然環境まで幅広く関わる土木工学の研究領域を、一枚のマップイラストとして見渡せるようにしています。
建物や道路など情報量の多い部分は整理された形状と配色でまとめる一方、橋やダム、高速道路、海岸線などはシルエットから役割が伝わるように設計し、専門的な内容を扱いながらも、学生が親しみやすい明るいビジュアルを目指しました。
